(退職する場合)退社の意思を会社に伝える

◎会社への報告はいつまでにするのが礼儀?◎

会社への結婚報告は、3カ月前を目安にしましょう。特に結婚を機に退職する場合、職場側も次の採用など準備がありますので、遅くても3カ月前には伝えるようにしましょう。

会社によっては既定がある場合がありますので、確認を。一番ナーバスな問題が退職するか、そのまま働き続けるか。これは会社の人事にとっては切実なことです。お世話になった会社に迷惑がかかることがないよう、配慮を忘れずに。

 

◎一番大切なのは報告する順番◎

仲の良い友達に話す前に、つい会社の後輩に話してしまったら、すぐに噂が広まって「私、聞いてない」と友人を怒らせてしまった…。

上司に話す前に同僚に結婚退職することを伝えたら、上司から呼びだされて…。などなど、うれしさのあまり、ついつい何も考えずに話してしまうと、今まで近くで支えてきてくれた人に申し訳ないことになったり、関係が悪くなってしまうこともあります。

結婚報告する順番は…
1 仲の良い友人
2 直属の上司
3 その他の上司
4 先輩
5 同僚

伝えるときには「今の段階でご報告しているのは○○部長と、○○さんだけです。他の皆さんには今からお話するところですので、まだご内密にお願いします」などひと言添えておくと広がり方が違うでしょう。

 

◎会社に報告・相談しておく内容は?◎

Point1 結婚について
◆結婚の日取り
◆相手の簡単なプロフィール
◆結婚式について(式を挙げるのか、招待するのか)


<招待する場合>
「私事で恐縮ですが、このたび結婚することになりました。相手は○○会社の○○○○さんという方で、○月○日に○○ホテルで結婚式を行う予定ですので、 ○○部長にもぜひご出席いただきたいと思っております。また改めて招待状はお渡しさせていただきますので、よろしくお願いいたします。」

<招待しない場合>
「式は○月○日に行いますが、身内だけで簡単に済ませようと思っておりますので、会社の皆様には改めてご紹介させていただければと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

Point2 今後の仕事について
◆退職するのか、勤続か
◆退職希望日
◆結婚休暇のスケジュール

<退職する場合> 結婚報告に加えて
「なお、結婚を機に、○月末で退職させていただきたいと思っております。退職願はまた追って提出させていただきます」

<勤続の場合>
「結婚しても仕事は続けたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。なお、結婚式後5日ほど、結婚休暇をいただきたいのですが、よろしいでしょうか?」

 

◎退職願、結婚休暇届、結婚届はいつまでに出す?◎

退職の意志がある場合は結婚の報告の際に伝えますが、そのタイミングで退職願を持参する必要はありません。まずは直接お話しして、退職の承諾をとってから、後日退職願を上司に手渡しします。

また、結婚休暇届は会社によって所定の書式がある場合も。まずは会社に確認してみましょう。結婚休暇届も1カ月前までには出すようにしましょう。さらに、 入籍後には結婚届を会社に提出します。結婚届が出ると、会社側で厚生年金、健康保険、税金などに一通りの手続きをしてくれるはずです。

 

◎仕事の引継ぎは早すぎても遅すぎてもNG◎

プライベートなことでお休みをいただくのですから、第一に引き継ぎ相手のことを考え、綿密に準備を。あらかじめ引き継ぎミーティングの時間を設定しておき、それまでに間に合うように引き継ぎスケジュールをしっかり立てておきましょう。

ただし、あまり引き継ぎが早すぎても仕事を放り投げているように見えるので注意。自分ができるところまではしっかりやって…というのが基本です。休暇に入 る前は、個別に声をかけて「よろしくお願いいたします。」と挨拶をしておく。特に迷惑をかける人にはハネムーンでお土産を買ってくるなど特別にお礼をしま しょう。

 

◎結婚休暇に入る前には上司、同僚に一声かけて◎

結婚休暇に入る前の最終出社日には、職場の人にひと言ご挨拶を。
「明日の結婚式、よろしくお願いいたします。」
「休暇中、ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いいたします。」
そのひと言があるだけで、人は優しい気持ちになれるものです。